ビンディングの取り付け、調整方法/基本編
正しく取り付けて、快適に滑ろう。
「ビンディングを新しくゲットしたけど、なんだか色んなネジ穴があってよく分からない」「どうやって取り付ければ良いの?」という方のために、ここではビンディングを板に装着する際の、基本的な調整の仕方や、知っておくとさらに滑りが快適になるテクニックをご紹介します。
その① 箱の中身と必要なものを確認する
まずはビンディングの箱を開けて、中に入っているものを確認しましょう。ビンディングは通常、本体2つの他に、センターディスク(2つ)とビス・ワッシャー(8セット)が同梱されています。センターディスクとビス・ワッシャーは、実際に板に取り付ける際に使用します。メーカーによってはこの他に、リーシュコードやデッキパットがついてくる場合もあります。
箱の中身を確認したら、今度は取り付ける際に必要なものを用意しましょう。必ず必要なのがドライバーです。ビスのネジ穴を見て、最適なサイズのドライバーを選んでおけば、取り付ける際にネジ穴が痛むことが少なくなります。過度に小さなドライバーは避けましょう。その他にあると便利なのがメジャーです。スタンス幅(両足間の幅)が正確に調整出来るので、初めて取り付ける方はあると無難でしょう。
快適なスノーボーディングを実現するために、根気を持って作業を行いましょう。
その② とりあえずブーツをはめてみる
必要なものが手元に揃ったら、とりあえずはブーツをビンディングにはめてみましょう。ブーツのかかとをヒールカップの奥までしっかりはめて、アンプルストラップとトゥストラップをラチェットに挿入します。ストラップのギザギザがラチェットに噛んだら、ラチェットの外側をカチカチと引き上げればストラップはキツく締まっていきます。
ブーツによっては、ひょっとしたらストラップがラチェットまで届かないかも知れません。その場合は、ストラップ自体を長く伸ばします。ストラップの伸ばし方はメーカーによって違いますが、DRAKEビンディングの場合、ラチェットの反対側についているレバーを押し上げることで、簡単に長さの調節が出来ます。最適な長さに合わせたら、レバーを戻して調整は完了です。
ストラップの位置は、快適に滑る上で割と重要です。できれば、ストラップのど真ん中でブーツを覆えるように調整しておくと良いでしょう。
その③ 実際にボードに取り付けてみよう
次はいよいよビンディングを板に取り付けてみましょう。最近のスノーボードには、「ここに付けると良いですよ」という推奨ポイントがあらかじめ印付けられています。例えば写真のNITRO SUBZERO155の場合、推奨ポイント通りに取り付けると、スタンス60cm セットバック0cmのセッティングになります。
ただしこれはあくまで目安に過ぎません。とりあえずは推奨ポイントに両足を乗せてみて、スタンスが広すぎると感じたら一つ内側にずらす、といった具合に、推奨ポイントはあくまで「分かりやすい目安」として利用しましょう。このボードの場合、ビスとビスとの間は2cmなので、例えば前足を内側に一つずらすと、スタンス幅は58cmになります。正確に図りたい場合はメジャーを活用しましょう。
センターディスクには角度を示す目盛りが細かく振ってあります。最適な角度(アングル)に目盛りを合わせながら、ベースプレートにディスクをはめましょう。スタンスアングルについては次項で説明します。両方のアングルを設定したら、ボードのネジ穴にディスクを合わせてビスとワッシャーを取り付けます。ビスは、写真のように左右交互に取り付けていけば、ネジ穴がずれることなくスムーズにネジ穴にハマるでしょう。