プロライダーが使用するスノーボード⑤
廣田鉄平(ひろたてっぺい)
MOSS "Q60"

ボード開発も手掛けるプロライダーが乗る板は?
寡黙な普段の立ち振る舞いからは想像もつかないアグレッシブな滑りで、見るものに興奮を与えてくれる生粋のフリーライダー廣田鉄平君。ニセコダウンチルの中心的人物として映像や雑誌で活躍する一方で、MOSS SNOWBOARD から自身のプロモデルをリリースするなどボード開発にも貢献し、「板の乗り味を数字に落とし込める」数少ないライダーの一人です。ここではそんな廣田鉄平君が自ら開発する「MOSS Qシリーズ」をご紹介します。
※工藤洸平の使用ギア:DRAKE TEAM & FIFTY BINDING
※中井孝治のスノーボードの選び方は?
※吉田啓介の使用ボード:SALOMON ASSASIN
※プロライダーはどうやって板を選んでいるの?

廣田鉄平のノウハウが詰まったフリーライドボード
MOSS Q60
あらゆる斜面をまるで狼のように駆け抜けていく生粋のフリーライダー廣田テッペイ君が開発する、「本物」のボード「Q(キュー)」。Q60はノーズロッカー形状とテールフレックスが絶妙に融合されたモデル。
地形を使ったターンや圧雪バーンで、3Dを感じさせるようなターン、一連の動きの中で伸びる加速性能が抜群で、全長160cmとは思えない取り回しの良さも兼ね備え、低中速でも3D地形にマッチする仕上がりとなっています。
サイズ展開:160cm ボード形状:ディレクショナル(テーパード) キャンバー構造:ノーズロッカー&ローキャンバー
ハイスピードで地形を遊べるモデルQ60

廣田鉄平君は、MOSSよりサポートを受けるようになった20代前半から、サンプルボードのテストライドを積極的に行い、またMOSS SNOWBOARDやMOSS SNOWSTICKでの幾多の開発経験を経て、5,6年前よりQシリーズを開発スタート。
「ボードの乗り味を詳細な数字に落とし込む」
という、普通の人ではなかなかできない高度なことをかなり早い段階から実践している希少なライダーの一人です。
開発当初は 「ロー&ミドルスピードで地形を楽しめるボードを」という想いのもと、待望の初号機「Q」(158cm)をリリース。中低速域でターンしやすく3D地形での浮力も抜群ののテーパード・ディレクショナルボードです。
その後は小さくて浮力のあるファット&ショートボード「Q505」や、ツインチップのフリースタイルパウダーボード「Q2」などの開発を経て、ハイスピードで地形を遊べるモデル「Q60」を発表します。
Q60は地形への感度も高く、小さな起伏も逃さず遊べるボード。硬くはないが、ランニングレングスはQ505より短く、まるでマニュアル車を運転しているような乗り心地。
しっかり板の上に乗るのは難しいかもしれないけれど、慣れてくれば地形に抵抗なく落ちていくような感覚を味わうことが出来るそうです。
色んな筆で雪山に絵を描いた方がいい
斜面に美しく筆を入れる鉄平君を横からパシャリ
AT HOKKAIDO BACK COUNTRY
「まだまだ出したいモデルがある」
Qシリーズより4本のシグネチャーモデルを発表している廣田鉄平君ですが、開発したいモデルがまだまだ頭の中にあるらしく、今後少しずつラインナップを増やしていくんだそうです。
「板によって走らせ方も曲がり方も違うし、雪山に色んな筆で絵を描いた方がええんちゃう!?」
と話す鉄平君。
今後も彼が手掛ける「Qシリーズ」から目が離せません!

廣田鉄平(ひろたてっぺい)
北海道倶知安町在住
身長167cm 体重57kg
レギュラースタンス
※スタンス幅、角度は乗る板によって替えるため不明
sponsor:MOSS P.RHYTHM UNION DEELUXE COAL PROOF EYEWEAR
※工藤洸平の使用ギア:DRAKE TEAM & FIFTY BINDING
※天海洋の使用ボード:K2 COOL BEAN
※吉田啓介の使用ボード:SALOMON ASSASIN
※プロライダーはどうやって板を選んでいるの?