全長?有効エッジ?サイドカーブ?セットバック??スノーボードを選ぶ上でさらに役立つ用語まとめ | レッツゴースノーボード

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ボード選びでさらに役立つ用語まとめ

もっと踏み込んでボードを選ぼう

スノーボードの板を購入する時、出来ることならその場で試乗して乗り味を確かめたいところですが、なかなかそういうわけにもいきません。また選び方の基準として、基本的な「長さ、固さ、幅」に加えて、さらに掘り下げて見ておくべき箇所があります、特に、ショップに出向かずにネットショップで通販する方は、以下の用語の意味や効果を理解しておきましょう。

全長と有効エッジ

見た目の長さと雪に実際に触れる長さは違う

有効エッジとはスノーボード滑走中に、実際にエッジが雪に接している長さのことで、エフェクティブ・エッジまたはエッジコンタクトともいいます。有効エッジか長ければ直進安定性が増し、短ければ操作性がよくなります。同じ全長の板で迷っている方は、この有効エッジの長さに着目してみると良いでしょう。当然打ち込んでいくジャンルによってふさわしい有効エッジの長さは変わっていき、グラトリやジャンプトリックを重視する人は短め、フリーランやクロスなどスピードを出す場合は長めがやりやすくなります。ただし、最近の板はキャンバーの構造がロッカーやダブルキャンバー、フラットなど様々で、たとえ有効エッジが長くてもコントロール性のよいボードもたくさんあります。

サイドカーブ半径(サイドカット)

スノーボードの「くびれ」の度合いを表すのがサイドカーブ半径です。スノーボードのサイド部分、要するにエッジ部分が、どれだけカーブしているかを数字で表しています。例えばスペック表に「サイドカーブ 7.8」と記載されていれば、その板の両サイドが、半径7.8mの円の弧になっているという意味です。

サイドカーブの値は滑りにどう影響するか

【サイドカーブの値が大きいボード】

サイドカーブの値が大きいボードは極端に言うと、くびれの少ない、より寸胴な板です。つまり
ターン時:必要以上に曲がらない、まっすぐ滑っていて安定感がある。大きな弧を描くターンができる。小さな(小回りの効いた)ターンをしにくい。
ジャンプ時:アプローチ時に直進方向への安定感がある。ランディングでバランスを崩しても必要以上に曲がっていかない。エッジを効かして高回転スピンを仕掛けるときに回転力を付けづらい。

【サイドカーブの値が小さいボード

サイドカーブの値が小さいボードは極端に言うと、よりくびれのあるシャープな板です。つまり
ターン時:小回りの利いた臨機応変なターンがしやすい。高速滑走時にちょっと不安。大きな斜面ではビッグターンを決めるというよりは小さめのターンで刻んでいく感じ。
ジャンプ時:上手くエッジングを効かせれば高回転スピンの回転力を付けやすい。スピンでエッジに頼りすぎると横っ飛びする。でっかく飛ぶときにちょっと不安。ちょっとしたことで曲がりやすいので、着地でバランスを崩すと思わぬ方向に行ってしまう。

サイドカーブの値が複数記載されている!?

サイドカーブ半径はボードにより数値が2つ、あるいは3つ記載されている場合があります。 これは板の両サイドが、複数のRを組み合わせて設計されているということになります。

 

【2つの数値が記載されている場合】

ノーズ寄りとテール寄りの部分の各サイドカットの数値を示している。(ディレクショナル・シェイプの板に多い。通常はノーズの方がテールより値が大きい)

【3つの数値が記載されている場合】

ノーズ寄り、中央付近、テール寄りの各サイドカットの数値を示している。(ツインチップ・ボードに多い。通常は中央付近の方がノーズ、テールに比べて値が小さい)

※サイドカーブが複数あるボードは、フリーランやカービングターンでのボード操作をよりスムーズに、シャープに行うことが出来ます。ターンの序盤は(ノーズ側の)サイドカーブが大きいので、体を浮かせながら、ゆっくりとターンを仕掛けることができ、ターンピークでボードに加重することで、両足感もしくはテール寄りの、やや値の小さめのサイドカットを持ったエッジに力が伝わり、より切れのあるターンを行うことが出来ます。

セットバック

セットバックは文字通り、スタンスのセッティングを後ろ寄りに設定するということです。セットバックには2つの意味があります。

①スノーボードの板自体の、もともとのセットバック

例えばディレクショナルボードの多くは、ビス穴の位置や推奨ポイントがもともと後ろ寄りにずれていて、そこからサイドカーブなどを設計しています。例えばセットバック2cmの場合、前足も後ろ足も推奨ポイントの位置が2cmずつ後ろにずれているので、推奨ポイントにビンディングをセッティングするとノーズがテールより4cm長いということになります。

②自分自身で行うセットバック

自分自身でビンディングを付ける位置をずらすこともセットバックといいます。ツインチップのボードにビンディングを後ろ寄りに付けたり、セットバックされた板をさらに後ろにずらしてセッティングすることもセットバックと呼びます。


【なんでセットバックするの/されているの!?

セットバックされたボードはメインスタンスで滑るときの操作性能が向上します。特にターンをする時、セットバックされていないノーズの短い板は、ターンの後半にかけて重心が前に飛ばされやすくなります。いわゆる「ノーズが食う」という状態で、体が前のめりになってコントロールを失い、減速や転倒の原因となります。ですので、フリーランで安定した滑りを求めるなら多少のセットバックが非常に有効的です。 また、パウダーを滑るときにもセットバックはかなり効果が出ます。ノーズを長くセッティングすることで浮力を稼げるからです。特にディープなバフバフの雪が積もったときは、いつもよりもさらにビンディングを後ろに下げる人も多いです。


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