落ち系ジャンプでバックサイド360
落ち系ジャンプの特徴を理解してスピンしよう。
ゲレンデによくある迂回路の段差を使ってスピンを仕掛けてみましょう。ただし落ち系ジャンプは、スピードを出し過ぎるとはるか下まで飛びすぎてしまいます。またパークとは違い、飛び出し口が上を向いていないので、ある程度自分でスピンのきっかけを作る必要もあります。これらのことを頭に入れて、グラトリでスピンの仕組みを覚えてから満を持してトライしてみましょう。
1 BSスピンを繰り出せる場所を知ろう
迂回路ジャンプは、コースの進行方向に対して真横に飛んでいくことがほとんどです。ですので、BSスピンを繰り出すためには、写真のように、トゥエッジを掛けながら着地斜面に飛んでいける場所が理想です(レギュラースタンスの場合)。上から見ると紛らわしいですが、なるべく迂回路に対して垂直に飛び出せるように、トゥサイドターンを行っていきましょう。
2 ターンの力を回転に繋げよう。
進行方向に対して真横に飛び出すのでトゥエッジに乗ることは簡単ですが、エッジの掛け過ぎや、上半身の倒し過ぎには注意しましょう。飛び出すポイントを見続けながら下半身でエッジに加重し、姿勢は低くキープしてアプローチします。グラトリでのBS360と同じく、踏み切りで瞬時に回転力を得られるように、上半身を回転方向と逆に少し振っておくと効果的ですが、なるべく肩の力を抜いてのぞむとよいでしょう。
3 あごを引きながら後ろ肩を引き上げる
後ろ足が飛び出し口の先端に差し掛かったら、両肩をボードと平行にバックサイド方向に回しながら、そのまま後ろ肩を引き上げてオーリーを行います。この時あごをしっかりと引いておくことで、余計なヒールエッジが掛かるのを防ぐことができます。はじめのうちはスピードを落としてトゥエッジ加重を強めに行い、慣れてきたらエッジ加重を弱めてその分オーリーを強く入れていくとよいでしょう。
4 無理に着地を見にいかないこと。
空中へ飛び出したら、おなかに力を入れながらボードを引きつけてスピンを維持していきましょう。180を過ぎるまでは無理に着地方向を見にいかないこと。頭を必要以上に動かすと軸が前にずれていき、ランディングで体が先に吹っ飛ぶ可能性があります。目線はなるべく脇の下から送るように心掛け、着地が見えたら両肩をボードにしっかりかぶせながら、腰を柔らかく保ってランディングを行いましょう。
5 ここからが肝心!着地後が最も危険を帯びている!?
BS360をうまく成功させたとしても、実はここからが一番が肝心です。なぜならジャンプした後は、アプローチ時点よりもスピードが増しているのです。スピンをメイクした後は少なからず頭の中は興奮していて、最悪真っ白になってしまうことも・・・。そして着地後の斜面は、まだコースです。もしかしたら人がいるかもしれないし、雪面がボコボコかもしれません。最後まで気を抜かずに、安全に止まれるまでボードコントロールをしっかり行うようにしましょう。