バックサイド720 / BS720
回転軸にオリジナリティのあるBS720
BS720は後方に2回転するスピントリックです。回転軸のずれ方は、時にその人の個性となります。コウタロウのBS720は、リップを抜けてからの目線の送り方、上半身の倒し具合が独特なため、オリジナリティ溢れるコーク720に仕上がっています。
1 確実なオーリーは必須!
高回転スピンにトライしようとすると、踏み切る前に先行動作をたくさん入れたくなる。ただしリップを抜ける瞬間は後ろ足で雪面を確実に踏み切ること。スピンにとらわれ過ぎてオーリーがおろそかになると、高さが出ず横に飛んでいってしまい危険だ。オーリーして上へ飛ぶ動作を必ず加えるようにしよう。
2 目線がスピンをリードする
踏み切るときはアゴを引いておくと、エッジが余計に引っ掛かることなくスムーズにリップを抜けられる。空中に出るとすぐに着地が見えてくるが、構わず目線をスピン方向へ送っていこう。まず目線を先行させる事で、上半身、下半身へと回転が伝わり最終的にボードも回り出すのだ。コウタロウの場合、4コマ目からの目線の送り方、上体の倒し方により回転軸がずれていっているのが分かる。
3 オーリーと目線が軸を戻す
回転軸がずれるのは高回転スピンにトライする上でよくあること。軸がずれても、空中で目線を着地方向に促すことが出来ていれば、自然と元の位置に戻ってくる。そのためにも、トリック一連の視界のイメージは明確に持っておこう。あと大前提として、踏み切りでオーリーが入らなければ軸は戻ってこないことも忘れずに。
4 上半身をかぶせてランディング
着地間際ではなるべく膝を伸ばして、ランディングのショックを吸収できるようになろう。回転が足りなそうでも上半身を積極的にかぶせてボードを出来るだけまっすぐに合わせていこう。