キャブ540(トゥ抜き) CAB540 toe
男気満点のトゥオープンを極めよう。
フロントサイドスピンの踏み切り方は大きく分けて、ヒールエッジで抜く「ヒール抜き」とトゥエッジで抜く「トゥ抜き」の2種類があります。トゥエッジを使ってスピンを仕掛けるキャブ540は、踏み切りを一歩間違えると著しく横に飛んでいったり、体をただ投げっぱなしにすると軸がずれてロデオ軸になったりしてしまいますが、抜けが上手くいくと写真のように力強く、とても高い軌道でスピンすることができます。「慣れるまでリスクは高いが、決まると圧倒的な迫力がある」これがトゥ抜けスピンが「男気あふれる」所以なのです。グラトリや低回転スピンをたくさんやりこみ、満を持してトゥオープンを試みてみましょう。
1 まずはグラトリから初めてみよう
いきなりキッカーでトライする前に、まずはゲレンデ内でトゥエッジを使って踏み切ってみましょう。まずはレギュラーで回転の仕組みを覚え、それをスイッチにも応用させます。ただ単にトゥエッジを掛けて体を投げるのではなく、上半身を引き上げながら後ろ足をしっかり踏み込んで離陸出来るようになりましょう。
2 瞬間的にスピンのパワーを生み出す
リップの上り口までにはスピード調整を済ませておき、リップを上りながら徐々にトゥエッジに加重していきます。この時下半身でボードをしっかりと踏み込み、飛ぶ前にボードが横にずれていかないようにしておくことが大切です。爆発的な回転力を瞬時に生み出すために、できればリップを上る時に一度両肩をスピン方向とは逆に降って、スピンのタメを作れると良いでしょう。リップの先端を後ろ足が通過する瞬間に、後ろ肩を前方へひねり上げながら力強くオーリーを行いましょう。
3 軸がずれないように気をつけよう
空中に飛び出したらアゴを引きながら、踏み切りの反動も利用して下半身を胸側に引き寄せていきましょう。後ろ足の引き付けが無いまま空を見てしまうと、回転軸はどんどんずれていってしまいます。軸をずらしてロデオを行うのもかっこいいですが、できればはじめはフラットスピンからマスターして、慣れてから軸ずれスピンにトライするのがオススメです。
4 力強くグラブし空中姿勢を安定させよう
ボードが引き付いてきたらグラブを行い空中での体勢をより安定させましょう。写真ではスイッチのインディグラブを仕掛けていますが、グラブしていない手をスピン方向にグイグイ引っ張って、視界をどんどんランディング方向に送っています。空中の早い段階で着地地点を見ることができれば、より安定したランディングに繋がっていくでしょう。
5 肩をかぶせてランディング
エアのピークを過ぎたら徐々に着地の準備に移行していきますが、両肩をしっかりとボードの真上にかぶせることが出来れば、より着地をスムーズに行えるでしょう。着地はレギュラースタンスに戻ってきますので、慌てず冷静に衝撃を吸収していきましょう。