フロントサイド540(FS540)
前方一回転半をマスターしよう
FS540はスピントリックの中核をなすとても重要なトリックです。FS360やスイッチBS360の延長上にあり、FS540が出来るようになれば中級者にとってはある種の節目となるでしょう。早抜けにはくれぐれも注意して、一回転半する感覚を養っていきましょう。
【アプローチ】エッジに乗っても板は真っすぐ
アプローチではうっすらとヒールサイドのターンを描きつつも、後ろ足はボードを水平に踏みつけて板が曲がっていかないようにしましょう。リップを上りながら徐々に上半身をひねってスピンのパワーを貯めていきますが、この時前手をスピン方向とは逆に降振っておくことで、板がまっすぐリップを上りやすくしておきます。
【踏み切り】下半身ではなく上半身で回転力を生み出す。
ストレートジャンプと同じように、リップギリギリまで後ろ足を待ってからオーリーを行いましょう。この時下半身で無理矢理回しにいくのではなく、上半身の引き上げながらスピン方向へひねることを意識すること。下半身の役目はあくまで「上に飛ぶこと」です。回転力自体は上半身で行うことが大切です。FS360よりもやや強い先行動作を入れますが、その力はできるだけ上方向に解放することが大切です。
【空中姿勢】着地が見えても目線は止めない
踏み切ったらアゴを引きながらピークに掛けてボードを引き付けていきましょう。同時に目線は進行方向へどんどん送り、まず目線からスピンをリードしていきます。空中に出てすぐ着地が見えてきますが、横目で少し見るくらいにして、目線の動き自体は止めないようにしましょう。この目線の前もった先行動作が空中での各からだの動きを楽にし、結果スムーズなスピンに繋がります。ただし頭ごと動かして目線を送るのではなく、あくまで脇の下越しに前方を見に行くことが大切です。
【着地】肩をかぶせて体が遅れないようにする
空中で板を引き付けることを忘れず、なおかつ目線をきちんと送れていれば、360を過ぎても上半身が遅れることはなくなるはずです。360を過ぎると焦ってボードだけで着地に合わせてしまいがちですが、慌てずに後ろ肩をかぶせて体全体で残りの回転力を付けていきましょう。着地寸前に膝を柔らかく伸ばし、両足で着地しながら衝撃を吸収しましょう。