そもそもグラトリって何?どんな種類があるの?
大人気のグラトリを1から理解しよう!
手軽で安全に楽しめることから、グラトリは老若男女問わず大人気のカテゴリーです。ここではスノーボードを始めて間もない方のために、そもそもグラトリとは何か、どんな種類があるのかを1から解説していきます。レッツゴーグラトリ!
そもそもグラトリって何?
グラトリとは平地で行うイカしたトリックの総称
グラトリ(グラウンド・トリック)とは、平らなバーンで繰り出すトリック全般のことを指します。板をバターナイフのように扱うことから、「バタートリック(バター)」とも言われています。ボードを回転させたり(スピン)、どちらか先端を浮かせたり(マニュアル)、押し付けたり(プレス)、あるいは複数のアクションを繋げてコンボトリックにしたり、そのバリエーションは滑り手の発想力次第で無限に広がります。
グラトリの種類
①オーリー、ノーリー
どちらもスノーボードで行う、ジャンプするための動作のことで、ノーズを引き上げながら後ろ足を弾いて離陸するのがオーリー、反対にテールをしならせ前足で板を弾くのがノーリーです。オーリーもノーリーも、ほとんどのグラトリの出だしに繰り出す基本的かつ重要なアクションです。
②スピン系
文字通り、いわゆるスピン(回転)系のトリックです。進行方向に向かって前向きに回るのがフロントサイド(FS)スピン、後ろ向きに回るのがバックサイド(BS)スピンです。 回転数は数字で表し、180なら半回転、360は一回転、540は一回転半と、半回転増えるごとに数字は180増えていきます。
例えば「FS180」なら、「前向きに半回転するトリック」ということになります。フェイキースタンスから仕掛けるスイッチのスピンも合わせると、回転方向は全部で4通りになります。
③プレス
プレスとは進行方向に対してボードを横にずらし、前足もしくは後ろ足に加重してボードを押し付ける(プレスする)トリックのことです。 ノーズプレスやテールプレスといいいますが、場合によってはノーズスライド、テールスライドと呼ぶこともあります。
④マニュアル
マニュアルはノーズ、テールのどちらか一点に乗り、反対側の先端を浮かすトリックです。まぎらわしいですが、プレスはどちらかを「押し付ける」トリック。マニュアルはどちらかを起点にもう片方を「浮かす」トリックです。テールマニュアルは、別名「5-0(ファイブオー)」とも呼ばれています。
⑤コンボトリック
前述までの各アクションを繋げて複合させるのがコンボトリックです。例えばFS180をした後にスイッチのノーズマニュアルを行い、スイッチBS180で技を終える・・など、出来るトリックをどんどん繋げてコンボさせていきます。コンボトリックは滑り手の発想力次第で無限に広がり、ボックス等のジブトリックにも応用させていくこともできます。
グラトリのここが素晴らしい!
①手軽で安全!場所を選ばない!
リフトを降りてビンディングをはめ、ほんの少し進んだだけでもできちゃうくらい、グラトリはとっても手軽です。 平地で低速スピードで行うことが多いので、怪我の心配も少なく安全。平らなバーンが少しあればトライできたしまうので場所を選ばず、ほとんどのスキー場でグラトリを楽しむことが出来ます。
②ボードのコントロールが自然と身に付く!
ジャンプしたり板をしならせたり板を押しつけたりと、ボードの様々な箇所を使ってグラトリに四苦八苦していくうちに、自然とボードコントロールが身に付くのもグラトリの魅力の一つです。体のどこを動かせばボードがどう動くのかを、楽しみながら習得することが出来ます。
③自分のペースでステップアップしやすい!
その気になればリフトを降りてから再びリフトに乗るまで、ずーーっとグラトリだけを練習することも可能なので、キッカーやレールに比べてトリックを習得するのも早いです。トライできる技のバリエーションもたくさんあるので、好きなもの、得意なものから練習していき、自分のペースでどんどんステップアップできるのもグラトリの魅力です。
④ジャンプやレールBOX、地形遊びに応用できる!
スピン系のグラトリはキッカートリックにそのまま繋げることができますし、プレスやマニュアルはレールやボックスなどのジブ系で同じ技にトライすることが出来ます。フリーランしながら、地形の凹凸を利用してグラトリを繰り出せば、ひとあじ違うフィーリングでトリックを楽しめます。パウダーでもグラトリして何とも言えない浮遊感とトリックの感触を味わうことも出来るのです。グラトリは応用力が凄まじい!どんなグラトリも覚えて損はありません。
⑤天気が悪くてもできる!
「吹雪いてて視界も悪い。」「風が強くて初級者コースしかリフトが動いていない。」そんなバッドコンディションを楽しい1日に変えてしまうのがグラトリです。友達と一緒にグラトリして楽しむ。できない技をとにかくコソ連する。どんな状況でも精一杯楽しむという、スノーボードの大切なエッセンスをグラトリは持ち合わせています。