何月に北海道に滑りにいくべきか?
北海道のゲレンデは季節によりその様相を刻々と変えていきます。ここでは各月ごとのおおまかな雪の具合やゲレンデの特徴をご紹介します。「何月に行くべきか?」北海道トリップの計画の参考にしていただければ幸いです。 (シーズンにより状況はかなり違うこともありますのであくまで目安としてご参考ください)
12月に北海道に行こう
Teppei Hirota & Yo Amagai
雪に当たれば最高のアーリータイムを満喫
北海道の多くのスキー場は12月にはすでにオープンを迎えています。中でもニセコをはじめとするビッグリゾートは11月の20日前後には営業を開始するところが多く、滑りにくるお客さんもまだ少ないです。
「雪は十分にあるの?」
これはシーズンによってかなり両極端です。雪の降り出しが遅く多くのゲレンデがオープン延期を余儀なくされる年もあれば、反対に出だしから降雪が好調で、11月末にはすでにパウダー!なんて年もあります。滑走に十分な積雪さえあれば、12月中旬までは人も少なく存分に滑りたい放題なので、天気予報と各スキー場のサイトをマメにチェックして、臨機応変にトリップの計画を立てるのがオススメです。
12月20日以降は先手先手の予約攻勢を!
年末が近づくと北海道のスキー場はザワザワとその様子を変えていきます。クリスマスから年末年始へと日本中が休日モードにシフトチェンジしていく中で、近年では世界中のパウダーフリーク達がちょうど20日以降からジワリジワリと来日してくるのです。外国人観光客の中には非常に賢い人達も多く、聞いた話では北海道旅行を終え帰国したその翌日には、早々に次の年の予約の段取りに入る人もいるそうです。特に有名リゾートの有名ホテルを繁忙期に押さえたいと願う方は、今すぐにでも予約体勢に移るのが無難でしょう。
1月に北海道に行こう
Ayumu Taberi
活気づいたゲレンデで存分にパウダー満喫
例年1月は、多くのスキー場で素晴らしいパウダースノーが保証されています。当然ゲレンデ内も多くのスキーヤー、スノーボーダーで活気づいていますが、他の月に比べて雪質が圧倒的に良いので、人がつけたラインも何のその!さほど気にすることなくバフバフとパウダーを楽しめるはずです。一月は平均気温も低く日照時間もかなり短い(夕方4時近くにはすでに暗くなってきます)ので、いい雪がいい状態で保存されやすいのでしょう。ただし絵に描いたような猛吹雪や数メートル先すら見えないホワイトアウト現象など、北海道の厳しい自然を目の当たりにする可能性もあるので、万全の防寒具と、き然とした楽しむ気持ちを持って滑りにいくとよいでしょう。
2月に北海道に行こう
Imacchi
パウダースノーの奥深さをクールに満喫
2月も引き続き良質なパウダースノーに当たる確率が高く、多くのスキー場で積雪量が最も多くなる、いわゆる「ハイシーズン」となります。積雪が安定してきて時おり晴れ間がのぞくチャンスも多くなり、青空の下でパウダーを満喫できる「the Day」に巡り会える可能性も・・(とはいえ月に数日ですが)。ゲレンデ上部の標高の高いエリアへアクセスできるコンディションの日も増えてきて、場合によってはより高いレベルでパウダーライディングと向き合うことができるでしょう。ただしその一方で、特にスキー場管理区域外では、天候の度重なる急変により斜面にクラック(ひび割れ)ができたり雪崩の危険もあったり、ゲレンデ内でも時おりバーンがカチカチになったりと、身の危険を脅かす要因も増えてきます。安全にパウダーを満喫するために、しっかりとした心構えでクールに雪山と向き合う気持ちも必要になってきます。
3月に北海道に行こう
Minato Miyauchi
1、2月とは違うテイストでまだまだパウダー満喫
北海道スノーボードにおいて3月は、まだまだシーズンのど真ん中と言えるでしょう。晴天率もグンと上がって1、2月よりも「ピーカンパウダー」を堪能できる確率も高くなり、程よく締まったパウダースノーを滑れて何だかちょっと上手くなった気分にもなれる最高の季節です。とは言っても新雪パウダーを滑れる機会はそれまでに比べて減ってくるので、より高いパウダー嗅覚と、1、2月とは違う心構えで雪山に接するとよいでしょう。安定した天気の日はスキー場上部を目指し、前日の風向きや斜面の向きにも気を配り、どん欲にパウダーを探し求めるか、いっそのことパウダーガイドを積極的に活用して、新たなスノーボードの登竜門を踏み出してみるのもオススメです。外国人観光客もぽつりぽつりと減り出して、ある意味落ち着いて雪山と向き合える最高のシーズンと言えるかもしれません。
4月に北海道に行こう
Yo Amagai
シャリシャリ疑似パウダーか、運良く本物パウダーを満喫
ほとんどのビッグリゾートでは4月もリフトを動かしています。それだけでなく道央、道北エリアでは例年、4月に1回か2回は新雪パウダーが降り注ぐのも事実。それがいつ降るのか、滞在中に降ってくれるのかは日頃の行いにかかっているとして、4月のもう一つの魅力「疑似パウダー」を楽しむに行くのもオススメです。いわゆる「コーンスノー」と呼ばれる、シャリシャリのザラメ雪や、日中に融けた雪が夕方に再び固まりはじめる間際のパリッとした「フィルムクラストスノー」は、雪面が面ツルであればパウダーに負けない浮遊感、疾走感を味わうことが出来るでしょう。スキー場ものんびり雰囲気、イベントも多数行われ地元ローカルや有名ライダーと仲良くなれる機会も。雪山気分をどん欲に求める人はガイドを活用して標高の高い山へアタックするのもオススメです。