ジャンプを失敗したときの対処法
踏み切りをしくじってもあきらめない!
キッカーを何回も飛んでいると、当然踏み切りがうまくいかないときもあるでしょう。原因は色々考えられますが、できるだけ空中で体勢をリカバリー出来るようになりましょう。ここでは代表的な失敗「まくられた時」の対処法を解説します。
まくられる原因その①上半身のパワーが弱い
いわゆる「まくられた状態」とは、空中で体が遅れてしまい、板が先に飛んでいってしまうことを指します。原因はいくつか考えられますが、最も多いのが「リップを抜ける時に上半身が使えてない」ことでしょう。下半身だけでボードを踏み切ろうと意識しすぎると、上半身の引き上げを忘れがちになり、空中で板が十分に引き付いてきません。オーリーの基本動作を忘れずにキッカーにも応用することが大切です。
まくられる原因その②踏み切るタイミングが遅い
まくられる理由としてもう一つ考えられるのが、後ろ足でリップを踏み切るタイミングが遅すぎることでしょう。リップの先端を、後ろ足が通過する瞬間が、オーリーのベストタイミングです。この瞬間に上半身を引き上げながらボードを弾けば、安定した空中姿勢が生まれますが、このタイミングよりも遅く踏み切ると、後ろ足を使って雪面を強く踏み込めなくなり(最悪の場合、踏み込むべき雪面が通過してしまい)、空中で大きく体が遅れるのです。
しりもちをつくメカニズム
着地でしりもちをついて痛い思いをするのは誰にも一度は経験のあることでしょう。なぜしりもちを付くのでしょうか。たいていの場合、ミスしたことで動揺し、空中で空を見上げてしまうことが原因です。というより、何もしないで固まってしまうと自然に空が見え、そのまま体がさらに倒れてしまうのです。要するに、あきらめるとTHE END。着地の痛手を最大限に食い止めるためには、まずあきらめない気持ちを持つことが絶対条件になります。
体勢を極力元に戻そう!
まくられる度合いにもよりますが、まくられていても少しはオーリーをしているはずです。絶対に空中で空を見上げてはいけません。成功したときと同じように、ピークにかけて下半身を引き上げる努力をし、アゴを引いて目線を着地方向へ向けましょう。両手でバタバタ仰ぎ、とにかくもがいて、被害を最小限に食い止めるようにしましょう。そうすれば痛い思いをする確率は減り、上手くいけばきちんと着地も出来るかもしれません。