もっとレイバック MORE LAYBACK
R地形で雪しぶきをぶちかまそう
ここでは人気のレイバックの写真や動画をさらにご紹介します。レッツゴーレイバック!(※基本的なやり方はこちら をご覧ください。)
①レイバックの出来る場所
沢地形やハーフパイプの壁、いつも何気なく通るコースのちょっとした壁や、パークキッカーの脇のノリ面など、レイバックを繰り出せる舞台はゲレンデの至るところに潜んでいます。別にジャンプするわけではなく、ボードも常に雪面にくっついていますが、壁に向かって猛スピードでレイバックに挑むのは正直とても怖いです。自分の力量と相談しながら、徐々にアプローチスピードをあげてレイバックを仕掛けていきましょう。
②何度でも見飽きないいぶし銀レイバック
ただ単に壁に向かって腰をかがめ、雪しぶきをまき散らすのは簡単です。滑っている流れの中で、いかにスピードを殺さずに、スムーズにレイバックを繰り出せるか、これが難しくてとても面白い!当て込む場所と、そこに行くまでのライン取り。直前のボトムターンがばっちり決まり、トップスピードで壁の頂点までたどり着くことができれば、勝負はある程度ついてるのではないかと、そう思います。
当サイトでもおなじみKatsumi Sasaki a.k.a KTM氏のレイバックは、誰が見てもその目にとまる完成度と美しさを持っています。今期リリースされた「ニセコフィルムズ」の映像を見ると。彼の繰り出すレイバックは、仕掛ける直前にスピードが加速しているようにも見えます。加えて、レイバックのピークでの、後ろ足の突き出し具合。まるでパイプのフロントサイドでの、クレールインディもしくはステールフィッシュ・テールポークに似たスタイルをはらんでいます。たとえ壁の角がでこぼこしていたとしても、ひるまず後ろ足を突き出し、凹凸もろともスラッシュさせる。んーたまらん。なかなかレイバックで後ろ足をポークできない管理人にとってはつい羨望のまなざしを送ってしまういぶし銀の動きです。
③バックサイドの壁で繰り出すうらやましいレイバック
バックカントリーで沢地形を滑るとき、ちょうどハーフパイプと同じように、フロントサイドとバックサイドの壁が交互に現れます。沢の序盤では素直にターンを繰り返し、何ともいえない3D感を満喫します。沢の中盤あたりからちょっと物足りなくなり、あるいは壁へのイマジネーションが湧いてきて、「何か一発トリックをかましてやろう」なんて気持ちになります。斜度の変化を見つけてジャンプしてみたり、Rに合わせてクルッと回ってみたり、今回の記事の主役レイバックを繰り出してみたり・・。多くの人はレイバックをフロントサイドの壁で仕掛けるでしょう。当サイトでもおなじみチョリス君の必殺技は、バックサイドの壁で仕掛けるレイバック。ボードをターンの進行している方向とは反対に蹴りだし「オリャー」と自分を表現します。再びボードがあるべき位置に戻ってくるように、上半身を逆側へ思い切りひねっているのでしょう。さしずめハーフパイプでバックサイドの壁で行うルックバックインディをレイバックの動きに落とし込んだと言ったところでしょうか。彼のバックサイドレイバックを見るたびに「次は自分も」と思うのですが、大きく減速してしまいそうでなかなか仕掛ける勇気がわきません(笑)
④みんなでやれば怖くない!?はじめは形を気にせず思うがままに!
冒頭でレイバックのことを「単に壁に向かって腰をかがめ、雪しぶきをまき散らすのは簡単」と書きました。そうです。レイバックはトライするのが簡単で、手頃の壁があれば誰でもチャレンジできる魅力的なトリック。はじめはあまり深く考えず、自分の思うがままにぶちかましてみてもいいのかもしれません。 上の動画は、先シーズン、ニセコアンヌプリスキー場の「POWDER COMPANY GUIDE」オフィスの前に常設された巨大なフロントサイドの壁を、連続でレイバックするPOWCOMのスタッフさん達です。この日は亡き親友を想い開催される、年に一度の親睦会。BBQしている人たちへのちょっとしたデモンストレーションです。ニセコのレジェンド、GENTEMSTICKの山田誠さんのスムースすぎるレイバックを筆頭に、ガイドの門下生達が次々と、思い思いに壁に当て込みます。レイバックはやったもん勝ち!一目を気にせず回数多くこなせばこなすほど、きらりと光るいっぱしのレイバックを手にすることができるのかもしれません