2013-14モデル NITRO UBERSPOON 試乗レポ
パウダーとトリックを両立させる新型ウェポン
「パウダーランを安定させつつトリックを決めたい」そんな願いを叶える、フリーランもフリースタイルもいけちゃうナイトロの新型ウェポンUBERSPOONを春のニセコで試してみました。
踏ん張りの効いたターンを、どちらのスタンスでも可能に。
まず初めに、滑り手であるサイト管理人堂前のスペックをご紹介します。身長164cm、体重は58kg。UBERSPOONは長さ159cmを選び、スタンス幅54cm、アングルを前15°後ろ-9°にしてセンターに乗っています。(※補足ですが私はパークをメインに滑っていた頃はボードは常に153cmのツインチップでした。数年前より北海道のパウダーを滑り込むようになってからは、ツインチップボードでもターンの安定感を重視するようになり、156cmや159cmといったやや長めの板をチョイスするようになりました。今回も高速滑走時の操作性に優れた159cmを乗りました。)
まず思ったのが、ニセコのような広大なバーンで思い切りスピードをつけても、ボードがぶれる事なく安定して踏ん張る事ができますね。フェイキースタンスで滑っても、幅広なテール形状により重心が前加重になりにくいので、フェイキーでのカービングターンの練習にも最適だと思いました。ツインチップでありながら、どちらのスタンスでも躊躇することなく板を踏み込めるのが嬉しいですね。
PHOTO:
TEPPEI HIROTA
薄くて軽く、有効エッジも短い=パークも得意
UBERSPOONは従来のNITROスノーボードよりも薄く、軽く作られています。有効エッジも短いので取り回しもよく、パークでのトリックも思うように楽しめます。上の写真はストレートジャンプのトゥイークですが、他のスピントリックも違和感なくしかける事が出来ました。
摩訶不思議な台形キャンバー[ルーフチョップ]
来期はUBERSPOONでしか味わえないNITRO社の新技術「ROOFCHOPキャンバー」。真横から見ると屋根のような形をした台形のキャンバーに加重すると、ボード全体が均等にたわんでフラット(ゼロ)キャンバーのようになり、ズレのないキレのあるターンを可能にします。フェイキーで安定して滑れるのはこのルーフチョップキャンバーが一役買っているのかもしれません。不思議なことに余計なエッジの引っ掛かりもないので、フリーラン中のちょっとした地形やパーク内においても、トリックをストレスなく仕掛ける事ができました。地形の凹凸を柔軟に対処できるキャンバーのメリットと、トリックをスムーズに繰り出せるフラット(ゼロ)キャンバー構造が見事に融合されたROOFCHOPキャンバーは、オールマウンテンフリースタイルを求める人にとって救世主になるかもしれません。
NITROインターナショナルライダー鈴木裕司も絶賛
抜群の板さばきと多彩なトリックを兼ね備えた超実力派で、NITROのインターナショナルライダーとしても活躍する鈴木裕司。彼もまたUBERSPOON153を手にし、予想以上の面白さを自身のブログに書き綴り、実際のライディング映像をすでに公開しています
以下YUJI SUZUKI BLOGより抜粋 (※ユウジ出演の当サイト記事もCHECK!!)
※初のノーズとんがりボード…想像以上のおもしろさだった。
※やはりパウダー乗りやすい!!153センチと長くないけど、ROOFCHOPキャンバーは雪面に合わせやすいし、ターンもきれる!
※でも驚いたのが圧雪バーンも滑りやすい。この板の形状がエッジがかかりやすくてカービングがふみやすい。
※そして153センチだけど、有効エッジが短いからもっと短い板に乗ってる感覚で細かい動きもすげぇ扱いやすくてパークも調子よかったな。
※パークもいけるパウダーボードというより、パウダーいけるパークボードな感じ。