スノーボードのオフトレ・筋トレ①
手軽で、継続できるトレーニングを考える
シーズン開始直後から体が疲れにくく、キレキレの動きで滑れたら、なんて素晴らしいことでしょう。でも 「オフトレ」「筋トレ」と聞くと、正直「面倒くさい」「時間がない」と思う方も多いはず。
スノーボードに即効性のある体を、毎日少ない時間でも効率よく作るためにはどうしたらいいかを、オフトレのスペシャリストにお話を聞きながらご紹介していきます。レッツゴーオフトレ!
かの石川敦士くんのリハビリも担当した船橋整形外科病院リハビリテーション科のJATI認定トレーニング指導者。医療と運動生理学を駆使し、効果的なトレーニングを実践している。オフトレにおいて、頼りになる間違いのない人物。トランスワールドより出版した著書「パワーポジショントレーニング」は必見!
第一回
「モモ裏とお尻まわりの筋肉を感じられるようになろう」
オフシーズンにどこの筋肉を鍛えておくべきか?
平日は仕事に駆け回り、週末は遊ぶことに時間を費やしたい。だからどうせオフトレするなら、労力に対してしっかり効果があるように、やる意味をちゃんと理解してから取り組みたい。
第一回目のテーマは、
「スノーボードを楽しむ上でどこの筋肉を鍛えておくべきか」という純粋な疑問。
教えてミツエダさーん!
「正直、スノーボードは今のところスーパーマイナースポーツで、科学的にまだ解明されていない部分が多いんです、だけど自分の経験上、
下半身を強化すれば、シーズンはじめの筋肉痛を軽減できると思います」
ふむふむ。では具体的にどこの部分?
「ももの裏、お尻周りの筋肉ですね」
というのも人間は、体の前面の筋肉は比較的力を入れやすく、反対に後ろ側は「どうやって筋肉を入れていいか分からない」ことが多いんだそう。
ももの裏側は、膝を曲げるのに欠かせない筋肉。例えばシーズン初日のスノーボードを終え、ももの前側がものすごい筋肉痛になってしまった・・これは、スノーボードの最中によく使う膝の屈伸を行うために、モモの裏側を正しく使えず、前側に頼りすぎてしまったがために、筋肉痛になってしまう、とのこと。
「宝の持ち腐れなんです。お金持ちが、お金あるのに使ってない、と同じで、筋肉があるのにみんな使っていない」
なるほどとても興味深いですね。
「モモの裏側、お尻まわりは、膝を曲げるための筋肉、に加えて、股関節の屈伸にも大きく作用してくる重要な場所」
「スノーボードが上手い人は、ジャンプの空中姿勢でもフリーランしているときでも、お腹とふとももの距離が近いんです。あれは、膝を曲げるだけではなく股関節もきちんと屈伸させてスノーボードをコントロールしているから。
逆に、初心者によく見られるのが、膝は曲がっているけど、上半身がピンと立ってしまっている状態。股関節を屈伸できないのは、ももの裏、お尻まわりの筋肉を使えていないから」
なるほど。
姿勢を正しく座った状態で、膝からももの真ん中を通るラインと、肩からお尻を結んだライン、この二つが交わる場所が股関節。モモの裏側を意識して、この二つのラインの角度を狭めるように股関節を曲げていく習慣をつけるだけでも違ってくるらしい。
はじめは「モモの裏側、お尻まわりの筋肉を使っている」ことを感じるだけでもいいそうです。感じることを意識する。それだけでもだいぶ違ってくる。
意識して筋肉を感じるだけでもいい。これなら、階段の上り下り、自転車に乗る、その他日常生活の様々な動作の中で、無理なく続けられそうですね。
「モモ裏とお尻まわりの筋肉を感じられるようになる」
まずは誰でも気軽にできる、ささいな意識改革から始めて、スノーボードに役立つ下半身を手に入れるための第一歩を踏み出してみましょう。
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