今さら聞けない初心者パウダー入門
①パウダースノーの基礎知識
安全に楽しむための基本事項を知っておこう
パウダースノーは老若男女問わず、世界中の多くのスノーボーダーを惹き付ける魅惑の雪質です。 ただし根本的な性質を知らなければ、パウダーは「楽しい」どころか「危ない」ものになってしまいます。 ここではパウダースノーの基本的な知識や注意点をご紹介します。
※この記事はゲレンデ内のパウダーに関しての記事になります
パウダースノーの基本的な特徴あれこれ
①パウダースノーの上は独特な浮遊感。
そもそもパウダースノーとは、大地に新しく降り積もったサラサラの粉雪のことを指します。パウダー状になっている斜面の上は、ただまっすぐ滑るだけでも、圧雪されたコースにはない、何とも言えない浮遊感を味わうことが出来ます。そう、ボードが雪の上を「浮いている」のです。初心者でも上級者でも平等に感じるこの浮遊感こそがパウダースノーの最大の魅力です。
②転んでも痛くない!
サラサラ!ふわふわ!のパウダースノーで転んでも、たいていは雪に埋もれるだけでイタくもカユくもなく、笑って済ませられることがほとんどです。(転び方にもよります)。ただし雪の量によっては転んだ後に試練が待っています(次項)
③転ぶと立つのが大変
滑っている間はまるで天国のような境地でも、転んだ瞬間から時に地獄に変わる可能性をパウダースノーは持ち合わせています。パウダーの質や量にもよりますが、ひとたびフワフワのパウダーで転んでしまうと、その場で立つのもひと苦労!一般的に斜度が緩いほど、雪の量が多いほど立ち上がるのは難しくなっていきます。転んでも痛くないからといって無茶なことをするとひどい目に遭うので注意が必要です。
④ノーズマニュアルはできない
乗るボードにもよりますが、パウダーでは重心をやや後ろにおいてボードを浮かせる必要があります。極端に言うとノーズマニュアルのような、体のポジションを前に置くような滑りはできませんし、ターンのときに上体が高くて体が前のめりになると、板が詰まって雪に埋まってしまいます。一般的に、斜度が緩いとき、スピードが遅いときは雪に埋まりやすく、斜度が急な時、スピードが速いときは雪に浮きやすいでしょう。
⑤刻一刻とその雪質は変わっていく
パウダーはいつまでたってもパウダーか?
残念ながらその雪質は時間を追うごとに変化していきます。厳冬期では滑れど滑れどいつまでもパウダー!なんてときもありますが、たいていの場合は時間が経ち、気温が上がるにつれて、粉雪感はどんどん消えていきます。天から舞い落ちた自然の恩恵は、嗅覚をもって然るべきときに然るべき場所にいることが必要になります。