スノーシューの種類・選び方
定番の雪上歩行具をゲットしよう!
奥深いパウダーをずんずん歩いていく上で定番となるアイテムがスノーシューです。ここではバックカントリーに出向く前に是非ともゲットしておきたいスノーシューの基本的なあれこれをご紹介します。
そもそもスノーシューって何?
パウダーの上を自由に歩ける魔法のアイテム
スノーシューとは雪の上をさくさく歩くための雪上歩行具、いわゆるカンジキです。ブーツを履いたままスノーシューを装着すれば、フカフカの新雪の上でもストレスなく前へ歩くことができるので、バックカントリースノーボードの必需品ともいえます。また、スノーボーダーだけでなく、スノーシューを履いて近場を散策する「スノーシューハイキング」という楽しみ、アクティビティもあります。
ハイクアップに必ずスノーシューは必要?つぼ足じゃダメなの?
雪山をハイクアップする時、コンディションよってはスノーシューを履かずに(つぼ足で)そのまま歩いても大丈夫な場合があります。
筆者も「ここはスノーシューいらないな」と近場のポイントをつぼ足で登っていくことも多々あります。
ただしそんな状況はごく稀で、さらにはもし仲間に何かあったときの機動力はスノーシューの方が格段に上です。バックカントリーエリアでは何かと必要になることの方が多いので、できればスノーシューは手に入れ、コンディションに関わらず常に準備しておくことをお勧めします。
特に「スノーシューを持ってなくて、仕方なくつぼ足」だといずれ不都合がおきてしまうでしょう。
スノーシューにポールは欠かせない女房役!?
スノーシューを手に入れたら、できればポールも併せてゲットしておきましょう。なぜならスノーシューでのハイクアップは、ポールを併用することで絶大な機動力を発揮するからです。というより、ポールがないと、スノーシューの威力は半減してしまいます。平坦なところを歩く分には問題ありませんが、斜度のある場所をハイクアップしていくときにはポールを用いないと上手く登ることが出来ません。「2本足の人間は、ポールを持った瞬間に4本足の動物に早変わりする」とはよく言ったもので、スノーシューに限らず、アイゼンやスプリットボードでもポールは何かと必要ですので、ぜひともポールも併せて手に入れたいところです。
スノーシューの種類、選び方
スノーシューには大きく分けて
①平地、緩斜面用のもの
②登山用のもの
があります。
前述の通りスノーシューは、冬の雪山をハイキングして楽しむ方々が使用するスノーシューもあります。スノーボーダーがハイクアップに使う際との決定的な違いは、「ある程度の斜度を登っていくか否か」というところにあります。。
バックカントリー用、登山用をゲットしよう
スノーボーダーが雪山でのハイクアップ時に適しているのは断然登山用のものです。登山用のスノーシューは急斜面でも楽に登れるようにヒールリフトがついていたり、スノーシュー自体のアウトラインがグリップ力を高めるような設計が施されています。
特にヒールリフトの有無は、斜度のあるところのハイクアップ力に相当の差が出てきますので、できればヒールリフトのついたモデルを選ぶようにしましょう。。
体重、荷物の重さ、雪質でサイズを選ぼう
スノーシューはメーカーにより異なりますが若干のサイズバリエーションがあります。
サイズを選ぶときはご自身の「体重」に加えて「背負う荷物の総重量」「雪質」を考慮する必要があります。
特に、体重のある方や重い荷物を背負う方は、浮力を補うために大きめのサイズのスノーシューを選ぶと良いでしょう。
おすすめスノーシューメーカー
MSR(エムエスアール)
スノーボーダーに圧倒的な人気と信頼を誇るMSRは、世界初の一体成型のスノーシューや、アルミニウムフレームを使用した革命的なスノーシュー等、常に業界をリードし革命を起こしてきました。サイト管理人もMSRを使っていますし周りの多くのライダーもほとんどがMSRです。何を買っていいか分からない方はとりあえずMSRにしておけば間違いないといっても過言ではありません。
TUBBS(タブス)
1906年にアメリカ、メイン州のノルウェイという街で生まれた歴史あるスノーシューメーカーTUBBS。近代的なスノーシューのパイオニアとも言えるタブスは、100年の歴史で培った確かな技術力を持ちながらも、近年ではBoa®クロージャーシステムを採用した画期的なスノーシューを発表するなど、伝統と進化を併せ持った確かなスノーシューブランドです。現在はK2グループの一員に属し、かの天海洋くんも愛用しています。
ATLAS(アトラス)
1990年にアメリカ、サンフランシスコでスタートしたATLAS。古来から伝わる生活道具としてのスノーシューをもとに、シェラネバダ山脈やコロラド山脈のような山岳地帯で使用することを前提に、まったく斬新なアイデアを取り入れながら開発し、現在までに19もの特許を取得。安定感や操作性、軽量感を考え、革新的機能を搭載したスノーシューは、日本国内では、かのMONT-BELLが国内正規販売代理店として取り扱われています。