北海道にはどんな板を持っていくのがベストか?
まずは普段のマイボードを持っていってみる
自分の板のポテンシャルを知るために
初めて北海道へ行く人はまずは普段使っているマイボードを持っていくことをおすすめします。その理由は、よくも悪くも自分のボードの性能やパウダーでの浮力が身をもって分かるからです。 というのも、一言でパウダースノーといってもその性質は様々です。短めのツインチップボードでも楽に浮いてしまう、程よく締まったパウダースノーもあれば、高級なパウダーボードを持ってしてもなかなか浮いてくれないゴボゴボの深い雪の日もあるからです。 もしくは運悪く滞在中にパウダーに恵まれず、硬く締まったノーマルな雪の日が続いてしまうことだってありえます。 ですのでまずは普段ご自身が使い慣れているマイボードを持って、北海道の雪がどの程度のものなのかを感じるのが今後のためにも得策だと思います。 ただしソールにはきちんとワックスを塗り、できればエッジのバリもとっておきましょう。 板の長さや形状といったスペックよりもソール、エッジのメンテナンスの方が重要です。 降ったばかりの新雪パウダースノーは雪の結晶がきちんとついていて、もしもソールが毛羽だっていたり顕著なキズがついていたり、もしくはエッジにバリがついていたりすると、それらが余計な抵抗となってスムーズな滑走を妨げてしまいます。ターンするたびにボードがグリップして大幅な減速に繋がってしまいます。
どんなボードがパウダーライドに向いている?
浮力をイージーに得られる板って??
では実際にどんなボードがパウダーで浮く(滑りやすい)のでしょう?近年では多くのメーカーからパウダー用のモデルがリリースされ、その特徴は千差万別です。
短いよりは長い板
細いよりは太い板
ノーズの長い板
ノーズの太い板
重心が後ろ寄りに設定された板
テールの短い板
雪の通り道を作りやすい、先端の尖った板
キャンバーを後ろに設定した板
ダブルキャンバーボード
ロッカーボード
ノーズとテール付近がロッカー形状のボード(フラットロッカー、ハイブリッドキャンバー等)
ツインチップボードは浮かないの?
生粋のフリースタイラーチョイスするべきボードは?
正確に言うと、ツインチップボードが浮かないのではなくツインのセッティングにしているのでノーズが詰まりやすく浮きづらいということになります。プロライダーの中にはパウダーでも、好んでツインチップのボードを愛用している人も少なくありません。ただし雪が深い日はセットバックを入れて浮力を稼いでいる人も多いです。 もしも貴方が「自分は絶対ツインチップ、セッティングもど真ん中で」という生粋のフリースタイラーで、なおかつ「パウダーでも十分な浮力を!」と願うなら、いつもより長いレングスの板をチョイスし、キャンバー形状も浮力の得やすいダブルキャンバーや両端ロッカーのモデルをチョイスするとよいでしょう。詳しくはこちら
普通のキャンバーボードは浮かないの?
正しい動作でボードを浮かせていこう
そんなことはありません。どちらかというと浮きやすく細工されたボードが最近になって多く登場してきただけで、昔は普通のキャンバーボードで皆パウダーを滑っていました。上手い人はどんなボードに乗ってもパウダーの上をすいすいと滑り降りていくことが出来ます。キャンバーのキツいボードを上手くパウダーで浮かせるためには、重心の位置、加重の仕方によりいっそう気を配る必要があります。それができればパウダーでもボードの反発を最大限引き出すことが出来ます。だけど浮きやすく細工されたボードはやっぱり浮きやすく、その分あれこれ余裕をもって滑走できるのも事実。パウダーという千載一遇の雪質を余すことなく堪能するために、できれば色んなボードに乗ってみて、それぞれの違いを肌で感じてみるのも一つの楽しみ方といえるでしょう。