ゴーグルのレンズカラー、色の種類と選び方
天候に合わせてレンズカラーを使い分けよう
スキー場の天候は刻一刻と変わるので、当然ゴーグル越しに見える明るさも様々でしょう。そのときの状況に応じてレンズを最適なものに交換できるように、ゴーグルのレンズカラーの種類と特徴を知っておきましょう。
ベーシックなレンズカラーの種類
まずは比較的リーズナブルな値段で買えるベーシックなレンズカラーをご紹介します。ゴーグルメーカーにより色の呼び方や見え方の差はありますが、一般的な特徴は以下の通りです。
- オレンジ系(アンバー、パーシモン)
- イエロー系
- ローズ、ピンク系
- ブルー系
- グレー、スモーク系
- クリア ナイターや屋内ゲレンデなど光が限りなく少ない状況でも、裸眼と変わらぬ鮮やかな視界を確保してくれます。ただし日中はほとんどの天候で眩しいと感じてしまうでしょう。
オールマイティに使えるのがオレンジ系のレンズです。晴天では眩しさをしっかり抑え、曇りの日もシャープな視界を確保できるので迷ったらまずはオレンジ系のレンズを選びましょう。
悪天候や夕暮れ時にはオレンジ系よりもくっきりと視界を実現します。ナイター時の滑走にも向いていますが、晴天時にはやや眩しく感じるかもしれません。
オレンジと同じく万能タイプ。コントラストが強く出るので雪面の凹凸が見やすく、雪の日には視界全体を明るく見せてくれます。文字通り目の前がバラ色になるので気分も高まります。
コントラストが高くなり、凹凸もはっきり見えるようになります。眩しさもある程度抑えてくれますが、どちらかというとイエロー系に似ていて、曇天や夕暮れ向きと言えるでしょう。
着色の無い自然な視界なので、目の疲れも軽減されます。オレンジ系やローズ系よりもさらに眩しさをカットするので晴天や雪の時は調子いいですが、悪天候やナイターでは視界がやや暗くなります。
レンズの明るさを表す「可視光線透過率」を知っておこう
ゴーグルのレンズには可視光線透過率(VLT)が%で記されています。可視光線は人間の目で見える光のことで、可視光線透過率(VLT)とは、レンズの外側から内側に通過する可視光線の割合を示します。要するにレンズの明るさですね。数値が0%に近ければレンズ越しの視界は暗く見え、100%に近ければ明るく見えます。レンズカラーにより明るさの感じ方は違いますが、VLTをレンズを選ぶ際のひとつの目安にするとよいでしょう。
ミラーレンズの種類
ミラーレンズは2枚レンズの外側にミラーコーティングをしている
ミラーレンズは、2枚レンズの内側にベーシックなカラーを使い、外側にミラーコーティングを施しているものが一般的です。上の写真はIS EYEWEARのゴーグルレンズ「ゴールドミラー・ローズ」ですが、外から見ると何ともイカした黄金色のミラーレンズですが、ゴーグルを付けている人からすれば、レンズ越しには文字通りバラ色の視界が目に映っているのです。
ミラーレンズは晴天時に圧倒的な威力を発揮します。ミラーコーティングが眩しさを抑え、内側のレンズが凹凸を鮮明に映し、ブルーライトを遮断します。そして何と言ってもカッコいいです。晴れた日のミラーレンズはウエアの着こなしにアクセントを与え、滑ってないときでもちょっと上手く見えたりします。
ミラーレンズの種類・一例
ここではカナダの老舗ゴーグルブランドIS EYEWEARのラインナップを参考に、ミラーレンズの種類をご紹介します。レンズの選び方としてはまず、見た目の色でお気に入りを選び、VLTを参考に判断していくとよいですが、できれば実際にショップに足を運んで試着してみることが確実でしょう。
ミラーレンズの色はメーカーによって実に様々です。内側のレンズと組み合わせるとその種類は無限大にひろがるので、各メーカーのカタログやウェブサイトを参考に、お気に入りの一枚を見つけるととよいでしょう。
※ちなみによく聞くイリジウム(Iridium)とは、OAKLEY(オークリー)が特許を持つミラーコーティングのことで、他のメーカーにはない特殊な発色のレンズです。
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