沢地形を滑ろう②
レイバック〜メソッドエア
3D地形を利用してフリーラン中にトリックを入れよう

山には沢があり、雪が十分に積もるとちょうどハーフパイプのような、お椀型の3D地形にかわります。壁についたパウダーに当て込むもよし、地形の起伏を利用してジャンプするもよし。滑り手次第で沢は魅力的なプレイグラウンドに変わります。 ここでは沢滑りの遊び方の一例を、ライダー宮内皆人(チョリス)君の実際の滑りをもとにご紹介します。レッツゴー沢滑り!

低速でのレイバックから次の壁へ
丁寧な体のポジショニングでスピードを持続させる。
まずは目の前にあるフロントサイドの壁でレイバックを仕掛けるチョリス君。ただしアプローチを開始したのはすぐ近くで、この時十分なスピードはついていませんでした。
スピードがないのに無理にボードに加重してレイバックをしようとすると、バランスを崩して尻もちをついてしまう可能性があるし、そうでなくても大幅に減速してしまう恐れがあります。
「
少し上体を浮かせて、雪面をなめるようにレイバックしました」
と話してくれたチョリス君。

上の写真・左はゲレンデ地形でレイバックするチョリスくん。なるほど確かに十分なスピードがあって、かつ雪面も硬い場所でのレイバックは、後ろ足を大胆に蹴り出しながらピークの形を作っていますが、今回の場合(写真・右)では、前の手を上方に強く引き上げながらバランスをとり、パウダーの上をなめるようにレイバックしているのが分かります。

こうしてスピードを維持したまま、眼下のバックサイドの壁に向かうチョリスくん。
このままボードをどんどん加速させて壁に乗ったパウダーに当て込むのか!?
壁を抜け出しメソッドエア
壁にリップ地形を見い出し、ハーフパイプのように飛ぶ
続けざまにバックサイドの壁に当て込むのではなく、壁をリップに見立ててジャンプするチョリス君。沢滑りはハーフパイプと同じように、沢の壁の高さに対して十分なスピードがついてきたら、リップを抜けてエアターンをすることができます。「フロントサイド、バックサイドと迫りくる壁を、しっかりターンしてブランコのように滑り降りる」そんな沢滑りの基本を応用させ、地形をきちんと見極めることができれば、想像力次第で沢は無限の遊び場になるのでしょう。

宮内皆人(みやうちみなと)
北海道出身
身長170cm 体重55kg
レギュラースタンス
スタンス幅53cm,角度 前21° 後ろ0°
スポンサーGREEN CLOTHING, GROOVY, DOWNCHILL