スタンス幅とスタンスアングルの決め方
どんなスタンスが自分に合ってる?
両足間のビンディングの距離を「スタンス幅」、ビンディング自体の角度のことを「スタンスアングル」といいます。スタンスを変えると滑っている時のフィーリングも変わります。自分の理想にたどり着くまで何度も試してみましょう。
※レギュラー?グーフィー?滑る向き(スタンス)を決める
※代表的なスタンスのセッティング例まとめ
※スタンス角度、幅を変えると滑りはどう変わる?
スタンス幅(両足間の幅)について
初心者は狭めの方がコントロールしやすい
スタンス幅は、初心者の場合は肩幅くらいか、それよりやや狭めの方がよいでしょう。幅が広すぎると見た目はいいですが、膝への負担が大きくなります。反対にスタンス幅が狭すぎると、ボードが重く感じ、スケーティング時に後ろ足を両足間に乗せにくくなります。初めは肩幅でセッティングしておき、滑りながら徐々に調整していくと良いでしょう。
スタンスアングル(各足の角度)について
①初心者は?
初心者の場合は前足を18〜24°、後ろ足を0〜9°くらいに設定して、滑りながらちょっとずつ角度をいじっていくといいでしょう。ちなみに管理人が以前スノーボードショップで働いていた時は、初心者にビンディングを取り付ける際は前21°ー後ろ6°で設定していました。
②フリーラン重視でいく場合は?
あまりトリックはせず高速でゲレンデをクルージングしたい人は、前を21-27°、後ろを-3〜9°に設定するとよいでしょう。両足に角度を大きくつけるとボードの上で体が前方を向きやすくなるので、高速滑走時に直進安定感が生まれ、ボードを踏みやすく容易にターンを行えるでしょう。ただしフェイキーラン時には両足が後方に振られていますので滑りづらいかも知れませんが、それも滑っていくうちに次第に慣れていくでしょう。
③トリック重視
グラトリやジブ、ジャンプをたくさんやりたい人は前足の角度を抑えて、代わりに後ろ足をマイナス方向に降ると良いでしょう。後ろ足がマイナスの角度になることを「ダックスタンス」といいます。ダックスタンスの場合重心をボードのセンターに保ちやすく、フェイキーになった時に体が前方を向きやすくなるのでフェイキーでの安定性が増します。その反面、レギュラー時には後ろ足が後方へ振られていますので、ターン時に後ろ足に加重しづらく、エッジがずれやすくなるでしょう。またジャンプの着地で衝撃をうまく吸収しないと後ろ足の膝への負担が大きくなるので、膝の調子がよくない人にはダックスタンスはオススメできません。
【参考:管理人のスタンス】
身長:164cm
ライディングスタイル:フリーラン、パウダー、ジャンプ
レギュラースタンス、幅54cm(長めの板は56cm)、アングル前18°後ろ-3°
一言
16年スノーボードを続けてきて、ようやくこのスタンスに落ち着いてきました。後ろ足をマイナスに少しだけ振ることで、スイッチトリックも繰り出しやすく、レギュラーでフリーランをする時も後ろ足加重が比較的楽にできます。前足をあまり振り過ぎると、後ろ足のフィーリングとのズレが出てしまうのであまり前足は振っていません。
若い頃はスタンス幅を60cmまで広げたこともありました。これは単純にジャンプでグラブのスタイルがカッコよく見えるかなーと思ったからですが、今思うのは、スタンスを広げなくても、オーリーがきちんと入れば、空中で下半身も自由に動かせるなーと。なので、スタンスはそんなに広くしないようにしました。その方がボードへの加重が上手く出来るからです。
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