代表的なスタンスのセッティング例まとめ
各ジャンルに最適なセッティングを知っておく
「初めは全く見当がつかないから、何となくの基準を教えて欲しい!」
そんな方のために、ここではスタンスセッティングの代表的なパターンをご紹介します。下記の例を参考に自分に合ったスタンスを何となく決めて、滑りながら微調整を重ねていきましょう。(各セッティングにて感じるフィーリングには個人差があります。大まかな指標としてご活用ください。)
※レギュラー?グーフィー?滑る向き(スタンス)を決める
※スタンス幅アングルはどう決める?基本編
初心者
前15°〜21° 後ろ3°〜9°
スノーボードデビューしたての初心者が、メインスタンスでボード操作性をしやすく、かつ低スピードでもニュートラルかつ自然体のポジションを取りやすいのがこのセッティングレンジです。場合により前足を後ろ足ともに角度をもう少し振ってもいいと思いますが、より自然体に、また上達するにつれて他のスタンスパターンに無理なく移行できるように、両足の振り幅はそこまで強くしなくていいと当サイトは思います。
オールマイティ
前15°〜21° 後ろ3°〜−6°
メインスタンスでの安定感、フェイキーでの操作性も兼ね備えた、スノーボードのあらゆるシチュエーションに対応できるオールラウンドなセッティング。当サイトにご協力いただいているライダーさん達の多くもこれに似たセッティングを採用しています。フリーラン、パーク、キッカー、パウダーあらゆる場面で卒なくボードコントロールを行えるでしょう。
パウダー、フリーライディング
前18°〜27° 後ろ3°〜12°
後ろ足の屈伸の可動域をさらに高め、とりわけフリーラン時に、より強力なエッジングと伸びのあるターンを追求したメインスタンス重視のセッティング。ターン弧を描く時にストレスのない加重抜重が可能で、パウダーライドでもスムーズなボードコントロールを容易にします。とはいえ後ろ足の角度をそこまでプラス方向に振っていないので、フェイキー時に違和感をそこまで感じず、むしろ、いわゆるスイッチトリックっぽい動きが出来てハマる方はハマるかも。
パークスタイラー
前9°〜15° 後ろ0°〜−12°
前足の角度の振りをやや抑え、後ろ足をマイナス方向へある程度入れたフリースタイル志向の強いセッティング。このパターンで、スタンス幅をやや広めにすれば、重心も低くなりキッカートリックやジビングで見栄えのいい下半身が手に入るでしょう。ジブアイテムではマニュアルやプレス系のトリックでボードを踏み込みやすく、それでいてスイッチトリックもお手のもの。パークやジャンプ、グラトリなど、トリックを意識した
滑りを求める人にオススメです。
完全二刀流フリースタイラー
前6°〜12° 後ろ−6°〜−12°
レギュラーもフェイキーも全く同じ感覚で滑りたい。スイッチトリックもメインスタンスと同じくらいの頻度で繰り出したい。そんな方は前足の角度の振り幅と、後ろ足のマイナス方向への振り幅を同じにして、左右対称のセッティングにしてみるとよいでしょう。グラトリやジブなどでスタンス関係なくスピントリックを繰り出せ、見る人にどちらのスタンスか分からなくさせる二刀流スタイルは、実際にジビングやレールが得意な多くのプロライダーも実践しています。。
アルペンボード レーサー
前55°前後 後ろ45°前後
アルペンボードに乗ってスラロームの大会に出るようなライダーはスタンス角度を前後ろともにかなりの振り幅にセットしています。スピードがかなり出ても臆せず前を向き、ボードをしっかりと抑え込むのに有利にだからです。フェイキーランやスイッチトリックに目もくれず、とにかく前へ!もっと速さと疾走感を!そんな方はアルペンレーサーのように両足を前方向に大きく振れば、体が常に前を向き、膝の屈伸による加重が板へダイレクトに伝わるので、安心感も高まるでしょう。
※スタンス角度、幅を変えると滑りにどう影響するか?
※スタンス幅アングルはどう決める?基本編
※グラトリに最適なスタンスはどれくらい?
※プロライダーのスタンスセッティングまとめ