スノーボードクロス競技、ルール説明
そもそもスノーボードクロスって??
例えるなら雪上のモトクロス!
勝敗が分かりやすく、激しく、見ていて興奮する競技です
もともとはアルペンレーサー(固いアルペンボードに乗りタイムを競う人)と、フリースタイラー(自由に山を滑りトリックを決める人)が同じフィールドで楽しめる競技を、という目的で生まれたのがスノーボードクロス(ボーダークロス)です。要するに「スノーボード版障害物レース」です。選手達は一度に複数人数(だいたい4-6名)で同じコースを滑り、起伏のあるコースにさらにバンクやウェーブ、テーブルトップがちりばめられた複雑な コースを滑走して順位を競います。オリンピックでは2006年のトリノより正式種目になりました!
スノーボードクロスの見所、醍醐味
起伏や障害物のあるコースを猛スピードで、しかも複数で競うがこの種目のポイント。
そうです。接触、転倒は当たり前!
一番ビリの選手がゴール直前で棚からボタモチの大逆転!というのも十分あり得るので、最後まで目が離せず見ていてハラハラします!
トリノ五輪女子決勝で、アメリカのリンゼイ・ジャコベリスがゴール直前のジャンプでで転倒、金メダルを逃したのは有名ですね。
ソチ五輪のスノーボードクロスのコースはどんな感じ?
出典:FISFISから正式発表された、ソチ五輪スノーボードクロスのコース。
全長1250mのコース内には8つのバンクをはじめウェーブやキッカーが大量にちりばめられています。このコースを6名のスノーボーダーが同時に滑り、上位3名が次のラウンドに進んでいくという単純明快なルール!選手達はジャンプやターン、スピードコントロールをしながら、すぐ隣の選手との駆け引きや小競り合いも行いゴールを目指します。
14日の公開練習で藤森由香選手ははじめてこのコースを滑走。「思ったより雪質が柔らかく荒れている」とコメントしました。コースの雪が柔らかいのは一見安全で良さそうですが、ターンやジャンプの着地でボードが埋まりコントロールを失いやすくなります。スピードも固い雪より出にくくなるでしょう。ボードが雪に食われてやられないためには、上半身をしっかり使って、ボードへの加重抜重にメリハリを利かせることが必要です。
【女子スノーボードクロス代表】藤森由香(ふじもりゆか)