沢地形を滑ろう③吉田啓介
連続パウターン〜180コンボ
沢地形を柔軟にイメージしよう
沢滑りは想像力しだいで無限の遊び方ができます。どのようなラインで滑り降りてくるかは滑り手により十人十色です。ここでは吉田啓介くん(SALOMON)のライディングを見ながら、沢遊びの一例をご紹介します。
斜面上部・沢の始まりでパウターン
SUNSET POWTURN
RIDER:KEISUKE YOSHIDA
※スライド写真を一枚ずつ見るにはこちら
隠れ岩の存在を気にしながら慎重にターン
まずは斜面上部で爽快なトゥサイド・パウターンをかますケイスケくん。シーズン始めは積雪が少なく地形の凹凸がくっきり出ているので、思わず当て込みたくなる横壁も多いですが、一面真っ白に見えるオープンバーンの下には岩などの障害物が、すぐ間近に隠れていることも多いので、シーズン始めに板を踏み込んでターンするときは相当の注意と覚悟が必要です。
すぐ日陰になる面は雪がいい
心配していたほどの隠れ岩はなく、さらにはこの時期の、この場所のバックサイド側の斜面は、すぐに日陰になり光がほとんど当たらないため、雪質は思いのほか上質のまま保存されていました。予想外のパウダーの踏み応えに思わず笑みがこぼれるケイスケくん。
とことん続く壁で時に遊び方を変える
パウダーの感触に浸るのはまだ早い!?ここから沢地形はより深くなり、そそり立ったバックサイドの壁が永遠と続きます。
果てしなく続くバックサイドの壁。時に当て込み、時にリップを抜けてエアするケイスケくん。当てども当てども壁は永遠と待ち構えています。
ちなみにケイスケの前に見える先陣のラインは、スノーサーファー山田ジュニア君が刻んだもの。
美しい夕景をバックに、まるでビッグウェーブに乗るサーファーのように横壁を楽しむジュニアくん。その跡に続いて自分流のスタイルで沢を楽しむ旭川のスタイルマスター・ケイスケくん
壁の上に乗り降りする過程でスピンを織り交ぜる
沢遊びはスラッシュやエアターンだけでなく、時に壁の上に乗っかりジャンプして落ちる、そんな遊び方も可能です。ケイスケは途中で何度か、180してプラットホームに乗り、ハーフキャブしながら再び沢にドロップイン!なんてフリースタイルな動きを組み込みながら自由に、楽しそうに沢筋を滑り降りていきました。
そそり立つ壁の角度や雪の柔らかさに合わせて遊び方を変えていく。そんな自由な選択肢を持てるのも、沢遊びの一つの魅力なのでしょう。
吉田啓介(よしだけいすけ)
旭川市出身
身長170cm 体重67kg
レギュラースタンス
スタンス幅56cm 前15° 後ろ-6°
sponsor:SALOMON REVOLT HAGLOFS PEACE