レッツゴースノーボード

GOOD DAY COMES TO THOSE WHO WAIT②
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茶色の下に真っ白なザラメ雪

時刻は6:00過ぎ。西の空からの、申し分のない美しい光。
いくつかの斜面を越し駐車場までめがけた,、スーパーロングライドの始まりだ。澄み切った夕暮れの空には月の姿も見える。

汚れた雪のすぐ下には真っ白なザラメ雪が隠れていて、滑ったラインを鮮明に映し出す。上部の雪はやや固く、凹凸が大胆に浮き出ていて、我慢よく板をコントロールする必要があった。僕らは斜面をいくつかのポイントに分け、それぞれのライディングを見守りながら滑ることにした。

不気味な噴火口を過ぎ幅広なバーンへ。

斜面上部は凹凸だけでなく、小さな石ころもあちこちにあった。
慎重に板をさばいて、ここぞという場所でターンをかまし、スプレーを上げる。背後には怪しげに白煙を上げる噴火口。楽しくもややビビり斜面を下る。経験豊富なマサオミさんは、先に滑った二人の様子を見ながら、丁寧にボードを扱い楽しんでいた。

ベールを脱いだグーフィーライダー

バーンは徐々に幅広になっていき、雪面の状態もよくなっていく。
、初めて見るクニの滑りはとてもアグレッシブで、「こんな大きな山滑ったこと無い」というわりにはとてものびのび滑っているように見えた。ターン後半でもバッチリ板に加重し、腰が乗って安定感がある。要するに「めちゃくちゃ上手いじゃん」と素直に思った。

そして一気に山麓へ

ピークから滑り出して、2度3度止まりながら結構滑り降りてきたが、眼下にはまだまだ斜面が広がっている。西日もかなり強くなってきた。「ここからはカメラをしまい、一気に下ろう。」僕は手元でパシャパシャしてたけど。

数時間前に世間話をしながら登ってきた斜面が太陽に照らされ、全く別の雰囲気になっている。周囲を見渡すとどこも美しい。「滑りながら周りの景色ばっかり見ていた」とマサオミさん。


果報を正しい時間と場所で待つ

出発前にマサオミさんと話していた行動時間を、うれしいことにほぼオンタイムで過ごすことができた。春の難しいコンディション。時間帯によって板が走ったり走らなかったり。
「果報は寝て待て」待つだけでなく、正しいときに正しい場所にいること。
そこに偶然の出会いが重なって斬新さが生まれた今回のセッション。
西日の景色は予測していた以上に美しく、心に残る最高の日曜日になりました。

クニはこの後、僕の家で一泊した後、青い池経由で東京への帰路に。
マサオミさんはもう一日一緒にセッションしたあと、「波がいい」と、200km離れた道東エリアへ夜のうちに移動していきました。さすが!

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