ライダーはどうやって板を選んでる?
サイト制作者・堂前和也の場合
当サイトと親交の深いライダー達の、スノーボードの選び方・第2弾!は、このサイトを制作している私、堂前和也の選んだ2本のNITROボードをご紹介します。各ボードの特徴と、どうしてそのモデルを選んだかをご説明しますのでボード選びの参考にして頂ければ幸いです。
バックカントリーで自由自在に遊びたい
自分はスノーボードを初めて今年で19年目。
20代後半からフリーライディングにどっぷりハマり、しばらく北海道ニセコをベースにパウダーライドやゲレンデカービングを滑り込んでいました。
先シーズンは十勝エリアを中心に北海道内のバックカントリーで滑り、中井孝治くんのCOIFでも撮影させてもらいました。
現在自分が取り組んでいるのがパウダー、バックカントリーで、前回のマサオミさんとすごく似てるんですが、目指すのは
「今まで行ったことのない、滑ったことのない斜面で、しっかりターンしながら、ジャンプしたり、当て込んだりして、自由に滑り降りてくること」です。
ジャンプが大好きなので、「一本のランでバンバン飛びながらパウダーライド」するのが理想です。
チョイスした、構造の異なる2本のキャンバーボード
自分の身長は164センチ。体重57キロ。
チョイスした2本のボードをご紹介させていただきます。
①NITRO QUIVER POW154
厳冬期の大きな山を滑るのに欠かせない一本
一本目は、去年より登場したNITROの新しいパウダーボードQUIVERです。
先シーズンもこのモデルを乗っていたのですが、想像以上に調子が良く、今年もこのモデルを真っ先にチョイスしました。
この板を選んだ理由は
「パウダーでの圧倒的な浮力、深いターンでのバツグンの安定感、取れるラインのデカさ、小回り、ジャンプのしやすさ」です。
ボード自体の長さは154センチですが、ウエスト幅は28センチ、ノーズの一番太いところは実に33,8センチと極太です。
有効エッジは105.6cmと短め、スタンダードなキャンバー構造です。
とにかくパウダーで浮くのと、カービングターンでいつもより体を大胆に倒しても、しっかりエッジがグリップしてくれて、より大きな弧のライン取りができること。
それと、有効エッジが短く小回りが利くので、フリーライド中のリカバリーが取りやすいこと、キャンバーなのでしっかり踏めばしっかり跳ねてくれる、ジャンプもいけちゃうこと。
厳冬期に北海道の大きな山を滑る時には、QUIVERは欠かせない一本です。あと、ゲレンデカービングもやりやすくてすごく楽しいです。
②NITRO ADDICT158
摩訶不思議な台形キャンバー[ROOF CHOP]
もう一本はADDICT158。
ごく普通のディレクショナルシェイプですが、キャンバー構造が「ROOFCHOPキャンバー」という、横から見ると台形の形をしたキャンバーが搭載されたモデルです。
この板を選んだ理由は
パークや山の地形でトリックがバンバン出せて、なおかつエッジの噛んだ、安定したターンが出来ること。
どん深のパウダーでは、QUIVERを知ってしまっている以上、同じくらいバツグンに浮力があるとは言えませんが、ROOFCHOPは加重するとフラットキャンバーになり、ソール面全体で雪面をとらえるような感じで、しっかり浮いてくれます。
それと、ターンがものすごくやりやすいです。加重すると板がフラットになって、エッジがバッチリ均一に、ズレること無くしっかり噛んでくれます。反対に板から体重を抜くと、足下がキャンバーに戻って遊びが生まれて、次の動作へのタイミングが取りやすい。
レイバックするときなんかも板がいい感じにドライブしてくれるし、スピントリックもしやすい。
キャンバーとフラットのいいとこ取りって言う感じで、圧雪バーンでもパークでもパウダーでも、フリースタイルな動きを入れながらフリーライドできるのが魅力です。
自分が乗るボードを選ぶ時のポイント
普段は北海道のスキー場のパウダーや、バックカントリーで滑ることが多いので、メインとして乗る板は、①浮力がバツグンで、②かつ大きな弧のラインが刻めるボードを選ぶようにしています。でかいターンのできる板だと、滑れるラインが広がって、その分遊べるポイントも増えると思うからです。
ただ、キッカー作ってジャンプしたり、ログで遊んだり、春のパークや地形でトリックの練習したりするときは、スイッチもできるやや長めで幅広のディレクショナルボードを選ぶようにしています。
堂前和也(どうまえかずや)
1978年6月29日生まれ
千葉市出身 北海道在住
身長164cm 体重57kg
レギュラースタンス スタンス幅54cm 前15°後ろ-6°
sponsor:NITRO,RAIDEN,IS EYEWEAR
,HOTCAKES,ICE TUNE FACTORY
【プロライダーの板選び】①原田マサオミ /②堂前和也/③鈴木裕司/④清原勇太/⑤南谷孝太郎/⑥渡辺大介
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